本屋は街中にある小宇宙


 

ジュンク堂さんの書籍ブース
ジュンク堂さんの書籍ブース / odysseygate


本屋さんに行くと、あれもこれも読みたくなる本が溢れています。だからといって、現実の私には予算というものがあるし、仮に本を数冊買って帰ったとしても、実際に手にとって読み始めるまでにしばらくかかってしまう場合が多いのです。

それがわかっているので、大抵はよくよく本の内容を吟味して選び貫いた1~2冊を買って帰ることになります。

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常識をくつがえす本屋活用術

それが私の本選びの常識でしたが、それを根底から否定していたのが本書です。

「なぜ本屋にいくとアイディアが生まれるのか」(嶋浩一郎氏著)

本書では、本は読まなくても良いからドンドン買えとか、本は捨てるなとか、本にメモするだとか、これまでの私のやり方とは相容れない方法が示されています。

私は読まない本は買わない主義です。
逆に言えば、買ってしまった本は少なくとも3分の1ぐらいは読まなければなりません。そうしなければ、せっかく買った本がもったいない気がするし、処分することが認められないような気がするのです。

反面、読んだ本は基本的に売ることにしています。
読んだ本を保存しておけるほど住んでいる部屋が広くないからというのが一番の理由で、そのため初めから立派に製本された本は敬遠しがちですし、ブックオフなどから中古本もよく購入します。

また、本にメモするなど思いもよりません。
私が買っているほとんどの本は売ることを前提にしていますので、書き込みしたり折り目をつけたりしてしまうと売れなくなったり価値が下がってしまったりするからです。

こんな風に私の本との付き合い方を振り返って見ると、著者の本との付き合い方は受け入れられないと思えてきました。

 

本との付き合い方と本屋との付き合い方

いやいや、待ってください。
本書の話しは、本屋さんとの付き合い方の話しであって、本そのものとの付き合い方の話しではありませんでした。



そういう観点から言えば、著者が言わんとしている本屋さんの価値は十分に認められます。
本屋さんに入れば、つい本を買ってしまうタイプです。本屋さんには、予定外の本を発見できる魅力があるのは間違いありません。

それは著者が指摘しているように、アマゾンや楽天などのネットショップにはない一望できる広がりの世界です。知識や情報の小宇宙ともいうべき空間と言ってもよいかもしれません。

本書を読んでいると、本屋さんに行ってみたい欲求が湧いてきます。まるで、グルメ番組で紹介されたコンビニスイーツが翌日に大量に売れる現象に似ています。

私は本屋さんに行くと衝動買いしてしまうので、むやみに本屋さんには行かないようにしています。
だけど、ちょっと立ち寄ってみようかななどと気持ちが傾き始めていうようです。