明日からはじめよう!と言って何もはじめないあなたに




自分を変えたい。

そういう欲求は多くの人が持つ願いです。
ですが、多くの人のほとんどが自分を変えることができなくて、半ば諦めてしまうのではないでしょうか。

かくいう私もその1人です。

スポンサード リンク

自分を変えたい

本書の原題と直訳は

The Willpower Instinct
(意志力の本能)
Based on a Wildly Popular Course at Stanford University
(スタンフォード大学の恐ろしくポピュラーなコースに基づきました)

「自分を変えたい」というと大抵は自分の性格であることが多いようですが、本書では性格を変えようという話しではありません。

「やる力」「やらない力」などの意志力に関することであり、心理学や脳科学などの科学的アプローチでわかりやすく解説した上で、対処する方法が具体的に示されています。

もしも私が、30年前にこの本に出会っていたなら私の人生は変わっていたかもしれません。そんなふうに思わせるだけの説得力が本書にはあると思います。

ドーパミンとラットの実験

脳は報酬が手に入りそうだと認識すると、ドーパミンという神経伝達物質を放出します。・・・快感がえられそうな予感がして、そのためなら何でもしようという気になります。

「スタンフォードの自分を変える教室」より

本書にでてくるラットの実験には、正直ショックを受けました。

ラットの実験において、脳の報酬システムに電流が流れる装置をつくり、さらにラット自身でレバーを押すと電流が流れるようにしました。するとラットは食べることも忘れててレバーを押し続けたそうです。

また、足元に電流が流れるようにしても怯むことなく、足が黒く火傷をして動けなくなるまでレバーを押し続けたそうです。快感が得られそうな予感が、ラットの狂った行動を起こさせるというのです。

さらに驚いたのは、同じ実験を人間で試した場合も同じ結果が得られたのだそうです。

他にもさまざまな実験例が取り上げられており、専門的なことがわかりやすく説明されていて、誰にでも読むことができるように工夫がされています。

意志力の助け

人間の脳は、大昔の厳しい環境の中で生き抜きためには都合のよかったシステムだったのが、現代ではマイナスにはたらいてしまっているようです。

しかしそのかわりに私たちは、脳の働きを解読することができ(全てではないにせよ)、抑制したり活用したりすることができます。

正に本書では、「やる力」「やらない力」の元を知って活かす方法を提案してくれています。

「明日からはじめよう!」と思っても、結局何もはじめない自分に気付いたら、是非本書を手にとってみてください。人生のヒントが見つかるかもしれませんよ。