緊急地震速報の誤報が有意義なものとするために


 



気象庁地震情報

先日の8月8日に気象庁がだした緊急地震速報の誤報が、各地に混乱を招きました。特に交通網に与える影響が大きかったようです。

ですが、今回の誤報は非常に有益な誤報だったのではないかと評価しているのは、私だけではないのではないでしょうか。

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予告無しのリハーサル

大規模な緊急地震速報の誤報は、いわば予告のないリハーサルです。速報を受けてどのように対応したかは、そのまま本番のときの対応と重なります。

その点から新幹線が緊急停止するなどの対応ができたことは、リスク管理ができていることの証で、安全に対する信頼度が高いといえます。

気になったのは、甲子園球場ではそのまま試合が続行されて混乱はなかったとしてニュースは伝えていたことです。
それで本当に良かったのでしょうか?

たしかに、パニックを引き起こしかねない状況で対応が難しいのかもしれません。ですが、仮に本当に大きな地震が襲っていたとしたら、何の対応もしなかった主催者の責任は重大であったということになるのではないでしょうか。結果オーライというわけにはいかない問題です。

 

何も出来ない

それでは個人としての対応はどうだったのか。
このリハーサルを有意義な誤報にするためには、きちんと検証しておくことが大切です。

そういう私はというと正直何もできませんでした。
一瞬、銀行通帳などを持ち出すことが頭をよぎりましたが、サバイバル的には優先度が低いと考え直しました。

 

2011年の東日本大震災では、切迫した状況であることを認識できなかったことに加えて、金銭的な欲を優先してしまった過ちが被害を拡大させてしまったケースも少なくありませんでした。残念なことなのですが、私の母がまさにそういう状況だったのです。

 

緊急地震速報をきいた私はそんなことを考えていたのだけれど、次のアイディアが浮かばないままにテレビのニュースを注視しているだけであったのも事実です。何も出来なかったのです。

結局のところ、緊急時の対応というものは“前もって準備をしていなければ何も出来ない”、ということです。そのことを身をもって体験することできた機会になったといえそうです。

 

有意義な誤報とするために

「手筈通りに」とはどこかで聞いたことのある台詞です。緊急地震速報時の対応についても「手筈通りに」があるのかどうかで、結果がまるっきり違ってくると考えられます。

つまり、個人としても緊急地震速報が出たときは、行うべきことをあらかじめ予定して手順や順序、段取りを決めておくことです。新幹線が緊急停止するように、どういう行動をとるのかを決めておくのです。

緊急地震速報が流れたら何をするかの手順を決めておく。
それがあるだけで、切迫した状況の中にあっても的確な行動が取れる確率が格段にあがるはずです。

今回の誤報が単なる誤報で終わらせない、意味のある誤報にしたいものです。

 

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