お詫びの500円がベネッセのイメージアップに利用されることへの違和感を感じてしまう




少し前になるのだが、ベネッセから封書が届いた。情報が漏えいしたことに対するお詫びとして500円の金券・ギフト券を用意したとの内容である。

これに先立ち、9月10日にベネッセは1人あたり500円分の金券を配ると表明していたので、発表されたとおり実行されたということになる。

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封書の内容物

封筒の内容物については以下の通りである。
  • お客様情報漏えいに関するお詫びとご報告
  • 漏えいした情報項目、及び弊社からの今後のお知らせについて
  • お詫びの品について
  • 返信用ハガキ、及びパソコン・スマートフォンでの手続き用ログインキー
  • 「財団法人 ベネッセこども基金」について

お詫びの品

お詫びの品については、500円の電子マネーか図書カードから選ぶことになる。具体的には下記4つの中から選ぶ。
  • 楽天Edy
  • Amazonギフト券
  • nanako
  • 全国共通図書カード
もしくは、今回の騒動を機にベネッセが設立したという「財団法人ベネッセこども基金」へ寄付する選択も可能となっていた。

500円という金額

さて、お詫びの金額が500円であることについては、金額の多少をとりあげている記事を目にすることもあったが、私としては違和感を感じる。

というのは、仮にベネッセの個人情報漏えいが原因で被害を被っているのであるならば、さすがに500円は安すぎる。だが、現時点では何の被害も受けていない私などからすれば金額の多少を言い出すのはどうかと思うのだ。

反対にこの時点で数万円の金額を受け取ったとしたら、これから実際に被害を被った場合には、別にお詫びをしてくれるのかという疑問が湧いてくる。将来の被害も含めたお詫びの金額であったと言われかねないし、それに対抗できるか自信が持てない。

それが500円という金額であれば、お騒がせしたお詫びと思えば至極妥当な金額にも思えてくる。500円であれば将来起きるかもしれない被害も含めたお詫びであるという理屈は通らないし、そのような場合には改めて実害に応じたお詫びをするべきだろうと思うのだ。

ベネッセこども基金

私が最初に違和感を感じたのは、お詫びとして支払われる500円について、「ベネッセこども基金」へ寄付することが選択の1つとして用意さらたことである。

今回の個人情報漏えい問題はベネッセが引き起こしたことである。だからこそ、迷惑をかけた顧客にお詫びとして500円が支払われることになったわけである。
なのに、「ベネッセ」という冠をつけたベネッセのつくった慈善団体に、お詫びとして支払われる500円を集めるというのはいかがなものであろうか?

これがもし、既存の、しかもベネッセと関係をもたない慈善団体への寄付というなら話は違ってくる。純粋な社会貢献といえるだろう。

それが、正義をかざしながら企業イメージのアップを図ろうとする団体に、お詫びとして支払うはずの500円を集めるというのだから、私にはどうしても違和感を感じないわけにはいかないのだ。

私の選択

ベネッセのイメージアップの道具となるであろう「ベネッセこども基金」については、とても良いことだと思う。この基金によって、助けられる子どもたちが出てくると思うからだ。だが、賛成できないのは今回の基金の集め方である。お詫びの500円とは切り離すべきであったのだ。

そういう理由から、私は「ベネッセ子ども基金」には寄付をせず、電子マネーで受け取ることを選択した。同時に、個人情報の消去を希望することとした。

それが、今回のベネッセの対応に対する私の選択である。