コロンビア戦を前に日本代表は覚悟を決めなければならない




朝日新聞のワールドカップ関連記事の中で、日本代表に対する承服しかねる記事を見つけた。

その記事は、6月22日朝刊のコラム「サッカーのミカタ」と6月23日朝刊のコラム「side change」である。

スポンサード リンク

何かが足りなかった日本代表

・・・もっともらしく聞こえるが、「自分たちのサッカー」しか勝つ方法がないという前提に立つ論法だ。相手の出方に応じて、選択肢はたくさんあるのに、「自分たちのサッカー」に狭めるのは得策だろうか。・・・

朝日新聞 6月22日付け朝刊 サッカーのミカタより

この4年間につくりあげてきたサッカーこそが、今の日本代表のベストなサッカーであるはずだ。これが本当に日本サッカーが進むべき道なのかはわからない。だからこそ、今の「自分たちのサッカー」の全てを出して戦う必要があると私は思う。コートジボワール戦でもギリシャ戦でも「自分たちのサッカー」をやらなかったのだから、コロンビア戦ではやらなければならない。

また、コラムでは「パワープレー」についてもふれている。これまで練習をしていないし試合でもしたことがないにもかかわらず試合でやっていることを指摘している。はっきりとは言ってはいないが、文脈からは否定しているように受け取れる。

正にそうなのだ。ラインを高く保って高い位置からプレスをかけてボールを奪う。そこからポゼッションをしながら細かいパスワークでゲームを支配し相手の守りを崩してゴールを奪う。それが日本代表が練習をし、試合で実践してきた「自分たちのサッカー」なのである。

もちろん、相手によっては押し込まれる試合や時間帯があって当然である。しかしそれは、「自分たちのサッカー」を中心に据えた上での結果でなければならない。初めから引いて守ることを目指してきたわけではないのだ。

・・・ぼやけた「自分たちのサッカー」ではなく、勝つためになにをするかに集中できる。

朝日新聞 6月22日付け朝刊 サッカーのミカタより

ぼやけたわけではない。できなかったのだ。それは相手がどうのではなく、自分たちの問題である。

それはギリシャ戦を見れば明らかである。日本が押し込んでいた状況であったのだから、やろうと思えば中に切れ込むことができたはずである。実際はボールを失うことを恐れて再度からのクロスに終始してしまったのだ。

日本代表には何かが足りなかったのだ。

希望と課題を手にするために

・・・ザッケローニ監督が「攻めて勝つ」と宣言したこともあって、自分たちの持ち味を出すことが目的のようになってしまった。・・・

朝日新聞 6月23日付け朝刊 side changeより

そうではない。勝つという目的のために「攻めて勝つ」というやり方をやろうとしているのだ。自分たちの持ち味を出すことが勝利につながると信じているからだ。

・・・「自分たちのサッカーは貫きました、でも負けました」ではいけない。残るコロンビア戦で、勝つために手を尽くす。・・・

朝日新聞 6月23日付け朝刊 side changeより

私は大いに結構だと思う。

「なりふり構わずに引いて守ったけれど、負けました」

ということになったら、日本には何も残らない。日本のサッカーの進むべき道が見えてこないまま、また4年を待たなければならなくなるのだ。いや、4年後もワールドカップに出場できる保証はどこにもないことを忘れてはならない。その間、日本サッカーの歩みが足踏みしてしまうかもしれないのだ。

それが「自分たちのサッカー」を貫けば勝てるかもしれない。もちろん負ける場合もある。それでも、何が通用して何が通用しないのかがはっきりわかるだろう。そうすれば日本サッカーが目指すものが見えてくる。次のワールドカップへ向けた希望と課題を手にすることができるのだ。

もちろん、「自分たちのサッカーを貫いたから負けました」は論外であるのは言うまでもないことだ。

日本代表は覚悟を決めるしかない

日本サッカーの足跡を思い出して欲しい。

2006年ドイツ大会では3戦全敗して失意に打ちひしがれた。
2010年南アフリカ大会では大会直前になってから引いて守る戦術転換をしてベスト16になった。しかし後悔が残った。
そして2014年ブラジル大会である。

コートジボワール戦とギリシャ戦で足りなかったものは、「勇気」だったかもしれないし「自信」だったかもしれない。

もう後はないコロンビア戦である。6月25日は奇跡を起こせるかどうかの戦いであると同時に、日本サッカーのスタイルを追い求める戦いでもある。

日本代表は「覚悟」を決めるしかないのだ。

※コラムは朝日新聞DIGITALでも見ることができます。
ザック、パワープレー採用を自ら説明「状況打開のため」
(side change)普通にサッカーやろうよ