大内宿の旅は心に響く懐かしい風景




前回の記事でサンダンス・リゾート那須の紹介をしましたが、そもそも那須に宿泊したのは大内宿に行くことが主な目的でした。

大内宿は派手な観光地ではなかったのですが、なぜか良いイメージが残りました。そこには私の記憶(もしかすると日本人の心)に触れる何かがあったのかもしれません。

私が感じたイメージを伝えることができるかどうかわかりませんが、今回は大内宿の旅をご紹介します。

 

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大内宿に至るには

大内宿は福島県にありますが、栃木県との県境近くに位置します。会津若松市内からは30kmあまりと比較的近い距離にあります。大内宿へは、東北自動車道から磐越自動車道に入り会津若松ICからでて、国道118号線を走って大内宿に至るルートがひとつです。

宿泊先を会津若松周辺のホテルや温泉地とすれば、大内宿の他に市内観光も楽しむことができます。

 



一方、関東圏方面から大内宿に向かうには、会津若松市内を経由するルートはいかにも遠回りです。一般的には東北自動車道白川ICをでて、国道289号線(甲子道路)から国道121号線(日光街道)に入って大内宿に至るのが最短ルートとなります。

大内宿が身近になった大きな理由は、甲子トンネルが平成20年に完成したことで実用的なルートとなり、関東圏からも行きやすくなったことにあります。甲子トンネルが開通するまでの大内宿は、秘境にある観光地であったというわけです。

国道289号線を通るルートを利用することになると、大内宿観光の宿泊先には那須周辺も候補に加えることとなります。会津若松市内を経由するルートだけだった頃には考えられない選択枝です。

そういうわけで、大内宿観光の宿泊先としてサンダンス・リゾート那須を利用するのは、十分に実用的な観光コースであるといえるのです。

 

宿場町の風情をいまに伝える大内宿

大内宿は、会津藩が江戸への幹線道路として整備した宿場町のひとつです。茅葺屋根の民家が整然と連なる風景は、どこか懐かしさを感じてしまうところがあります。

 



突き当たりの展望台上り口にある説明書き

大内宿は会津若松と日光・今市を結ぶ南山通り(会津西街道)の宿駅の1つである。
この南青山通りは、会津藩が江戸時代初期に会津と江戸を結ぶ幹線道路の1つとして整備したもので、廻米などの物資の輸送で栄え、会津藩主も参勤交代の際にこの道を利用するなど重要な街道であった。・・・



大内宿の突き当たりには展望台があります。大内宿の写真といえば、ここから撮影されたものがほとんどです。実際、ここからの眺望には感嘆の声がもれてしまうほどの絶景です。

 

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展望台にはこちらの階段がありますが、勾配が急過ぎます。自信がなければ迂回路を利用した方が良さそうですし、ほとんどの方がそうされていました。

 

人が住む大内宿

大内宿には、今でも住んでいる地域住民によって保存されています。よく移設して保存している古民家を見ることがありますが、大内宿には実際に人が住んでいるのです。そのようすは、至るところで目にすることができます。

 



防災無線のスピーカーが取り付けらた火の見櫓です。黒塗りされているのは、大内宿の景観を損なわないように目立たない黒塗りにしたのでしょう。

 



トラクターが大内宿を普通に横切っていきました。このあたりで農家を営なまれているのでしょう。

 

茅葺屋根

大内宿の景観は茅葺屋根と言っても良いほどに、もっとも重要なものです。この茅葺屋根を維持するためには、素人考えながら相応の手入れが必要であるはずです。それなのに、少しばかりくたびれた感じに見えたのは、私のうがった見方でしょうか。

 



このように草が生えてしまっている茅葺屋根がありました。その他にも苔で緑色に染まった茅葺屋根も1~2軒だけではありませんでした。

少しだけ調べてみたところ、「大内宿保存の会」や「大内宿結の会」(茅葺技術の伝承)が行政の補助を受けながら地域住民の手で景観維持や茅葺屋根の保存がされているようです。

 



部外者である私にとっては憶測することしかできないわけですが、日本人の原風景ともいえる大内宿の景観を、これからも失うことなく未来に残して欲しいと願わずにはいられませんでした。

 

食べる大内宿

日本一とも言われる蕎麦畑が下郷町の猿楽台にあるほどに、会津はそばの名産地です。ですから、大内宿でもそばははずせない食べ物です。

 



私の場合には犬連れという制約があります。犬と一緒に入れる食事処は限られているのです。それでも大内宿には、犬連れでも食事ができる食事処があるのはありがたいです。

 



そういう食事処のひとつが「分家玉屋」さんです。犬連れで蕎麦が食べられるところというのはほとんど無いのが現状です。ですから、屋外席とはいえ犬連れで蕎麦が食べられるのはとてもありがたいのです。

 



分家玉屋さんでは、突き出しにきゅうりと蕎麦粉の揚げ物がでてきます。揚げ物はあっさり塩味で温かいうちはおいしいですが、冷めてしまってからでは味気ないものです。

 



蕎麦はオーソドックスなかけ蕎麦ともり蕎麦を注文しました。無骨で腰の強い歯ごたえがある蕎麦で、とてもおいしいです。やはり蕎麦は食べておくべきです。

 



つれのかみさんはチーズケーキも注文しましたが、意外にもおいしかったです。ですから、食事でなくてケーキを食べる目的でもオススメできるお店です。

 



食事以外でもブラブラ歩きながら、オヤツを頬張るのも楽しいです。

上は「おやき」です。小さな大判焼きの表面を焼いてカリカリにしたもので、香ばしところが特徴です。

下は「みさわや」さんの最中アイスで、定番のおいしさです。ただ、秋から冬に向かうこの季節では、歩きながら食べるには不向きかもしれません。

 

お土産

大内宿では茅葺屋根の軒先で民芸品が販売されています。そういったことからお土産品には事欠きません。

 



ですけど、私が自分用のお土産に選んだのは日本酒です。いろいろな地酒があって試飲させてもらえるので、自分の好みの日本酒を選ぶことができます。この「大内宿」もなかなか旨い日本酒ですよ。

 

日本人の心に響く風景

今では年間100万人の観光客が訪れるようになった大内宿ですが、それだけの魅力がある風景だという気がします。

侘びさびの世界観はわかりませんが、茅葺屋根の風景は私たち日本人の琴線に触れる何かがあるような気がします。忘れてしまった記憶なのかもしれません。

今度は違う季節に訪れてみたいと思えた大内宿でした。